高校生の頃から10年以上もタバコを吸っていました。今までに何度も禁煙しようと思いましたが、そのたびに失敗しました。節煙もダメでした。
当時パソコンのローンが毎月7500円。それは偶然にも毎日吸っているタバコ代250円×30日と同じでした。
「タバコやめたらローンの期間が半分やな」
その頃、無能な政治家たちが、タバコ税のアップを決めました。
「どうせ禁煙できないから値上げしても国民は買い続けるよ」
なめられたものです。
(思い通りになるものか。絶対やめてやる)
そう思いながら、その日も当たり前のように自販機に硬貨を入れました。
ある日、禁煙の本の噂を聞きました。
読むだけで90パーセントの確率でタバコをやめられる。
有名な、「禁煙セラピー」 (アレン・カー著)です。
「そんなことある訳ない」と思いました。
そんな方法でやめられるなら誰も苦労しません。
でも、当然どんなことが書いてあるのか知りたくなりました。
今度読んでみよう。そう思ってタバコに火をつけました。
数日後、会社の帰りに本屋に寄った時、例の禁煙本を見つけました。約千円です。
「失敗してもタバコ4箱。まあ、ええわ」
早速、本を買って帰りました。
本を読み始めました。
巻頭にタバコを吸いながら読んで下さいと書いてありました。愛煙家ですから勧められて断るはずがありません。
「本を読むから部屋の中ね。上手く行けばタバコやめられるから」という理由で、薄暗いベランダでなく台所で堂々と(それでも台所なのが悲しい)タバコをくわえました。
で、その本を読み終えた時にタバコをやめようと思いました。
「今回は禁煙とは違う。もう吸うことないから」
と妻に言って、すぐにタバコと灰皿を捨てました。
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